観戦記
みごとな勝利であった。10月26日(土)に八千代グランドで行われた全国ラグビーフットボール大会県予選準々決勝である。私たちの世代はラグビーに特別な感慨がある。冬の体育と言えばラグビーであり、空っ風の吹きすさぶ中、紫を基調とするラガーシャツを着込み、薄緑色のヘッドギアをつけ外に出た。準備運動が済むと、二人組でスクリューパスの練習をしてゲーム。クラス対抗のラグビー大会もあり、2年の時は上級生にタックルをされ、脳しんとうも起こした。
まぁ、それはさておき、土曜日の試合の方である。シード太田高校を相手に、立ち上がりに先制トライを許し、敵ながらさすがシード校と、相手重量フォワードに感服しつつ試合を見守った。相手は攻撃の手を緩めず、フォワードでモールをつくり、高高ゴールに迫り、追加点を狙う。もちろん、高高フォワードもこれ以上離されまいと、フォワードが必死のディフェンスを見せる。そんなことが10分近く続いただろうか。結果的にはここでのフォワードの踏ん張りが試合の流れを高高に引き寄せた。高高は追加点を許さず、バックスにボールをまわし、1トライを奪い、ゴールも決めて7-5と逆転。さらに前半1トライを決めて、12-5で折り返した。後半も先に1トライを奪い17-5。試合は本校の楽勝かと思われた。しかし、好事魔多し。すぐさま1トライを返され、さらに残り時間10分を切ったところで1トライを返されると、ここから太田の猛攻。高高のゴール前までボールを運ばれ、万事休すと思われたところで「ペナルティ。」横にいた教頭先生がそうつぶやくと同時に審判のホイッスル。高高が17-15で逃げ切り、公立唯一のベスト4入りを決めた。良い試合であった。今でもその瞬間を思い出すと目頭が熱くなる。
準決勝は11月2日(土)13:00~敷島のラグビー場。午前中は10時開始のバレーボール、午後はラグビー。ともに熱い試合を期待したい。