2025年11月の記事一覧
【観戦記】バレー部おめでとう!春高予選優勝!!
結果だけを見れば3-0の快勝だが、ここに辿り着くまでには、相当長い道のりがあったに違いない。
昨年度は4冠を達成し、新チームとして臨んだ新人戦でも優勝。どんなに苦戦しても最後は勝つ――高崎高校バレー部とは、そういうチームなのだと信じ込んでいた。だが、勝手に作りあげた“不敗神話”は、高校総体であっけなく崩れ去る。準決勝まで順調に勝ち進み、迎えた前商戦。結果は0-2のストレート負け。現実を受け入れられず、試合後はしばらく放心状態だった。
「チームの状態が万全ではなかった」と聞いていたので、次は大丈夫だろうと言い聞かせたが、6月のインターハイ予選では、準々決勝で今日の相手・桐市商に惜敗。先輩から託された“全国1勝”の夢は、出場すら叶わずに終わった。残された大会は、あと一つだけ。
そして迎えた春高(選手権大会)予選。昨年、47年ぶりに出場した全国大会では、応援団を含め力を出し切れず、悔しい1回戦敗退を喫した。――もう一度、あの場所(東京体育館)へ。
県大会決勝は、選手はもちろん、応援団の夢も乗せてALSOKぐんまアリーナで行われた。試合前の練習中、応援団は校歌と“魔曲”ジャンピングジャックで選手を後押し。吹奏楽部のジャジーな演奏に合わせて体を揺らす観客の姿も見られた。
準決勝までと異なり、決勝戦は5セットマッチ。試合前には選手・監督紹介もあり、否が応でも緊張感が高まる。だが、ここで昨年の経験が生きたのかもしれない。1セット目は大きくリードを奪うことはできなかったものの、終始主導権を握り25-22で先取。2セット目も危なげなく25-17で連取した。
3セット目に入る前、再びジャンピングジャックでスタンドの応援団がウェーブを披露。吹奏楽と応援部の生徒がいるだけで、これほどまでに“ホーム”の雰囲気が出せるのかと、心強さを感じた。
最終セットは20点目を過ぎてからがとても長く感じたが、最後は本校のサーブが決まり、25-19で勝利。2年連続の優勝、そして本校初の連覇を成し遂げた。
苦しみ抜いて勝ち取った優勝旗と優勝杯。――さあ、“忘れ物”(全国1勝)を取りに行こう。
春高バレー全国大会は、1月5日開幕。皆さんの熱い応援をよろしくお願いいたします。