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急ぎ 【観戦記】全国高校駅伝群馬県予選

 いま、駅伝が熱い。テレビドラマでは池井戸潤原作の「俺たちの箱根駅伝」が放送され、箱根駅伝の予選会や大学女子駅伝、プリンセス駅伝など、毎週のように駅伝がテレビを賑わせている。そうした流れに感化されたわけではないが、一度、駅伝を生で観戦してみたいと思っていたところ、本校が高校駅伝の県予選に出場するということで、前橋総合運動公園に足を運んだ。男子のスタートは12時。その前に女子のレースが行われていたこともあり、公園の駐車場はすでに満車であった。

 男子は7区間、42.195km。最長10kmの1区を皮切りに、2区3km、3区8.1075km、4区8.0875km、5区3km、そして6区、7区がそれぞれ5kmというコースで競われる。ちなみに、この駅伝は高校総体の競技の一つにもなっており、順位に応じて来年度の高校総体に得点が加算される。

 高崎高校は、7区間のうち5区間を1年生、残る2区間を2年生が走る若いチーム。場内アナウンスでも、1年生主体のチームとして紹介されていた。昨年も1年生3名、2年生4名という編成で出場し、結果は11位。今年も経験豊富な上級生に頼るのではなく、これからの高崎高校駅伝を担う選手たちが中心となって挑む大会である。

 さて、そんなことを考えているうちに、12時、いよいよ一斉スタート。選手たちは競技場のトラックを何周かした後、公園内の周回コースへと走り出していった。群馬県ではここ数年、上位4校を私立高校が占めており、スタート直後からその4校が先頭集団を形成。高崎高校は7人ほどの第2集団の後方につけていた。

 テレビ中継ならカメラが選手を追い続けてくれるのでレースの展開も分かるが、現地での観戦はそうはいかない。自分でコースを先回りして選手を待ち構えなければ、なかなかレースの状況がつかめない。強豪校は各ポイントに部員を配置し、LINEで選手の状況を共有しているようであったが、自分の体力の限界をよく知っている身としては、無理に動き回ることもできず、スタンドの観客席から選手たちの健闘を祈るばかりであった。

  1区の選手が懸命に走り、2区へとタスキをつないだ。関東大会出場圏内の6位のチームとは、この時点で約1分半の差があった。2区は3kmのスピード区間。どのチームの選手も、短い距離を一気に駆け抜けようと、スタートから積極的に飛び出していく。先頭から大きく離れていても、各校の応援団が選手に大きな声援を送っている。その光景を見て、駅伝は走る選手だけでなく、チーム全員で戦う競技なのだと改めて感じた。

 レースは、上位4校の順位に大きな変動はなく、関東大会出場を懸けた争いも次第に絞られていった。そうした中、高崎高校は5区まで9位をキープ。6区で一つ順位を上げ、最終7区のアンカーへとタスキをつないだ。そして、最後まで懸命に走り抜いた選手が8位でゴール。関東大会出場にはあと一歩届かなかったものの、若いチームとして最後まで粘り強くタスキをつないだ。

 6位のチームとのタイム差は1分31秒。単純に7人で割れば、一人当たり約13秒。駅伝のわずか13秒がどれほど大きなものか、改めて感じさせられる結果でもあった。しかし、忘れてはならないのは、今年のチームが1年生を中心とした若いチームだということだ。そして、昨年の大会と比べると、走破タイムは実に6分半も縮まっている。選手一人ひとりの努力はもちろん、チームとして着実に力をつけてきたことが数字にも表れている。

 今日走った選手たちには、まずはお疲れさまと伝えたい。関東大会出場という目標には届かなかったが、1年生にとっては初めて経験する大舞台でもあり、今回のレースで得たものは決して小さくないはずだ。悔しさもあるだろう。その悔しさを来年への力に変えてほしい。

 今年の経験が、来年の走りにつながる。今日の8位を一つの通過点として、さらに力をつけた高崎高校駅伝チームが、来年どんな走りを見せてくれるのか。今から楽しみにしている。